低血圧は１０代に多い？

低血圧の人の数は、高血圧の人に比べてかなり少ない

ようです。低血圧人口は、男女とも１０代が最も多く

なっていますが、この年代だけに限ってみれば男女

ともに高血圧の人より低血圧の人のほうが多いのです。

１０才以下の幼児の低体温化も問題になっていますが、

低血圧も低体温も、問題の根は同じといえそうです。

低血圧の人は、朝が苦手なので、ぎりぎりの時間まで

寝ていて、朝食もとらずに出かけていくということが

多いのではないでしょうか。

これは、不調なスタートで１日が始まるという悪循環を

つくってしまいます。なかには午後から夕方に向かうにつれ、

だんだん元気がでてくる人がいます。そして、つい夜ふかし

をしてしまい、朝はますます起きられなくなるわけです。

低血圧の人こそ、夜ふかしは避けたほうがよさそうですね。

基本的には、夜は早く寝て十分な睡眠をとり、朝はつらく

ても早めに起きるようにして、自分の「早起きリズム」を

つくっていくことが大切でしょう。少しずつ就寝タイムを

早めの時間にずらしていくと無理なく修正できます。

低血圧の原因 慢性の病気

病気による低血圧には、　

急性のものと慢性のものがあります。

◇　慢性低血圧

鉄欠乏性貧血　　ヘモグロビンを含んでいる血液が

失われる場合、血液の量が少ないために低血圧に

なることがあります。

他にも

肺結核

甲状腺機能低下

アジソン病

シモンズ病

などがあげられます。

慢性の病気の場合、治療や長い闘病生活を送る間に

体力が消耗し、身体の機能が低下してしまうため、

血圧も低くなります。

ストレスによる低血圧

ストレスによる低血圧って、考えたことありますか？

人間関係や仕事の悩みなど、長い期間にわたって

ストレスが続くと、交感神経も副交感神経も　

働きが鈍くなってしまい、血圧が低下します。

ストレスが自律神経に影響すると、血圧は

下がってしまうんですね。

こういったストレスからくる低血圧を改善するには、　

原因となるストレスを取りのぞくことが必要です。

ストレスを感じている方は、少し日常生活から離れて、

緊張をときほぐせる岩盤浴やヨガなどで気持ちを

落ち着かせてみるといいかもしれませんね。

低血圧による立ちくらみ

低血圧というと「立ちくらみ」や「めまい」が連想されますが、

たとえば寝ていた状態から急に起きあがったときなどは

血圧が急激に低下するため、健康な人でも 立ちくらみの

症状を起こすことがあります。

しかし、クラクラするような症状が 日常の動作の中で

頻繁に起こるような場合は、　起立性低血圧として

治療の対象となります。

症状が軽いと見過ごされがちな低血圧ですが、

その陰には思わぬ病気から引き起こされていることも

ありますので、日頃から注意が必要でしょう。

軽い運動で低血圧を改善

低血圧になると、全身の細胞に血液が

うまく循環しなくなってしまいます。そして、

細胞に栄養や酸素が十分にいき渡らないため、

いつもからだに不調を 感じるようになってしまいます。

低血圧の症状を改善するひとつの方法として

毎日の生活リズムのなかに、ウォーキングや

ストレッチなどといった、軽く運動する時間を

とり入れることも大切なポイントでしょう。

心やからだに負担のかからない軽いものでいいと思います。

疲れやすいから運動も避けがちですが、何もしないで

なんとなく過ごすということは避けた方がよさそうです。

起立性低血圧の原因 病気

起立性低血圧 になる原因には　病気や薬の

副作用が多いようです。

よくあるのは、パーキンソン病や糖尿病です。

これらの病気になると 交感神経が正常に働かなく

なることから、起立性低血圧が引き起こされます。

また、中枢神経や自律神経、小脳などに異常を

きたす「シャイ・ドレーガー症候群」が原因の場合、

徐々に進行する病気ということから、最初は病気

の存在に気づかず、原因不明の起立性低血圧と

考えられることが多いようです。


薬の副作用としては　降圧剤などが効きすぎて

血圧が必要以上に下がってしまうと、

起立性低血圧を引き起こすことがあります。

薬を使っている場合は、本人はもちろんですが、

周囲の人も気をつけてあげるようにしたいですね。

低血圧の原因 自律神経

低血圧の原因に自律神経がかかわっていることがあります。

自律神経は、生きるために必要なからだの機能を

コントロールしています。　そして、血圧の調節も

行っているので、低血圧とも深い関係があるのです。

自律神経には交感神経と副交感神経があります。

ふつう日中は、からだを活動させるように

はたらきかける交感神経が優位になりますが、

からだを休ませるようにはたらきかける副交感神経が

刺激されて、血圧が低くなることもあるようです。